これまでの活動
1984年の運動スタートから38年。「貧困や飢餓などで苦しむアフリカの人たちの力になりたい」とこれまで多くの人が運動に参画してくださいました。改めて感謝を申し上げます。
これまでの「アフリカへ毛布をおくる運動」の取り組みをふりかえります。
2022年をもちまして、毛布収集キャンペーンを終了いたします
日頃よりアフリカへ毛布をおくる運動にご協力いただき、誠にありがとうございます。
この度、2022年3月から5月に実施する毛布収集キャンペーンをもって、運動を終了することとなりましたので、お知らせいたします。
昭和59(1984)年にアフリカで発生した大干ばつに見舞われた人々への緊急支援として始まった本運動は、アフリカの人々の毛布を求める声に応え、これまで37年に渡り支援を継続してきました。運動開始時、全世界に向け200万枚の毛布を求める緊急アピールが発せられたことを受け動き出した活動ですが、多くの方々にご協力をいただき、これまでに420万枚を超える毛布をアフリカの人々にお渡しすることができました。この場をお借りして、これまで運動を支えてくださった皆さまの、多大なるご支援、ご協力に心より感謝を申し上げます。
本運動の推進母体である「アフリカへ毛布をおくる運動推進委員会(以下、JBAC)」では、これまでもアフリカの状況や日本社会の環境の変化に沿って、見直しや改善をはかりながら、運動を実施してまいりました。そのような中、2020年以降の新型コロナウイルスの世界的な蔓延の影響を受け、アフリカ、日本での諸活動を従来通りの形で継続することが困難となり、大幅な見直しが迫られる状況となりました。JBACはこれを機に、中長期的な視点に重きを置いて運動を見直すことを決定し、検討を続けてまいりました。検討の結果、次のような理由から運動の終了という結論に至りました。
まず挙げられるのは難民支援におけるニーズの変化です。近年の膨大な難民が発生する状況から、迅速に、均質な毛布が、大量に必要とされるケースが増えました。そのため、本運動の毛布提供のタイミングでは対応が難しくなっています。
さらに、アフリカの最脆弱者層に置かれた人々の声として、直面する諸課題(貧困・災害・紛争・HIV/エイズ等)の根本的な解決に資する支援や自立に向けた支援への要望が高まっていることも重要であると受け止めています。アフリカでは、新型コロナウイルスの影響により極度の貧困状態に陥る人の大幅な増加が見込まれ、人々の直面する多岐にわたる諸課題に対応するためにも、これまでの支援のあり方を、さらに柔軟で細やかに寄り添える支援にシフトする時期を迎えていると判断をいたしました。
本運動の終了後も、JBAC構成団体は、それぞれの得意分野を活かしながら人々が必要としている支援を実施することによって、アフリカの人々と共に生き、共に歩むという本運動の願いを引き継いでまいります。
重ねて、これまで多くの皆さまのご協力をいただき、心のこもった毛布をアフリカの方々へ届けることができましたことに、感謝いたします。
2022年のキャンペーン期間にご寄付いただいた毛布は、2023年度中に現地での配付を終える予定です。最後の一枚まで、JBACは現地配付パートナー団体と共に、責任をもって皆さまの毛布をアフリカへお届けします。全ての毛布の配付が完了するまで、配付の進捗状況など、JBACのホームページにてご報告いたします。皆さまのご理解とご協力を、お願いいたします。
2022年1月15日
アフリカへ毛布をおくる運動推進委員会