アフリカからの喜びの声

毛布をもらえた時の嬉しさは、言葉にできないほどのものでした

(マラウイ・75歳男性)

毛布は7年前にもらいました。毛布がもらえて、寒い時期はとても助かっています。去年妻が亡くなり、今は一人暮らしです。息子の家族がすぐそばに住んでいたのですが、この1月の大雨で家が流されてしまいました。大雨の前に息子はエイズで死んだので、その後に孫たちが住んでいて、家が流された後は、孫たちは親戚に預かってもらいそこで暮らしています。私の家もその大雨で壁が壊れてしまいました。
家の前の畑でとうもろこしを育ててきましたが、大雨の時に全部流されてしまいました。豆だけはかろうじて残りましたが、食べるものがなく生活は大変です。
毛布をもらった時には、大喜びしました。冬は寒さが辛いのですが、毛布があって助かりました。それをもらう前は、毛布に触ったこともなかったので、毛布が家に来た時には、嬉しくて仕方がありませんでした。
毛布をもらって無い人たちから、うらやましがられて嫌なことを言われることもありました。それでも私は言い返すことはしてきませんでした。それは、自分が毛布をもらえるほど幸運な人間だということをわかっていて、彼らの気持ちもわかるからです。
毛布は何度も洗っているので、段々薄くなって、小さくなってしまいました。それで、今日は新しい毛布をもらえることになりました。日本の皆さんに約束します。今日いただいた毛布は、もしまた皆さんが4年後に来たとしても、きれいに使っていますよ。ぜひ見に来てください。
毛布は日本から来たものだということを、赤十字でボランティアをしている友人から聞きました。彼は私が困っていると畑仕事を手伝ってくれたり、いろいろ助けてくれます。
毛布をもらえた時の嬉しさは、言葉にできないほどのものでした。私の人生には悲しいこともいろいろありましたが、それもいつかは終わります。毛布も段々擦り切れていくので悲しいと思っていましたが、今日は新しい毛布をもらえて、嬉しさに変わりました。人生はそういうものだと思います。