マラウイ・バラカ地域 アクティビスト達のコミットメント

今回は、本運動の構成団体のメンバーである、根本さんのマラウイ訪問時の体験談をご紹介します。

2017年10月、カトリックの聖エジディオ共同体が運営するDREAMセンターを訪問した。センターには、アクティビストと呼ばれる人々がいて、患者の家を定期的に訪問し、治療に関することだけでなく、生活全般にわたりお世話をする。私は一人の女性アクティビストに同行した。

HIV/エイズは、一生治療を続ける必要がある。しかし、病状が改善されてくると、途中で治療をやめてしまったり、周囲の根強い差別から自分がHIV感染者であることを隠したり、治療が中断することもある。きめの細かい心身のお世話が必要なのだ。

私たちは村の一軒の貧しい家を訪ねた。彼女は着くや否や、身体を動かすのも大変なやせ細った母親を抱え、ベッドに横に寝かせると、家の周りや中を掃除し始めた。実に手際よい。まるで家族の一員のようだ。その家ではまだ小学生位の女の子が母親から口で教えてもらいながら毎日の食事を母親、そして幼い弟や妹たちに作っていた。父親はいない。

実はアクティビストは自分達もHIV感染者なのだ。話を聞いた。彼らは異口同音に、自分がHIVだと分かった時に絶望の淵に立たされ、生きる希望を失った。しかし、その時、彼らは先輩アクティビストによって生きる希望と夢を与えられた。そのご恩返しのためにボランティアをしていると。

苦しみや喜びを共にする。そんな生き様を一瞬でも見ることができたのは自分の一生の宝となった。

Malawi

(写真)2人の子どもとアクティビスト(中央)